本物は嘘を知っている〜「リーガル・ハイ」

久々に、面白い番組だった。(まだ第1話である訳だが)・・・以下、ネタばれです。

新垣結衣演ずるところの新米(?)弁護士黛真知子は、とある冤罪と思われる青年の弁護をして負ける。・・・同じ弁護士事務所にいる小池栄子演ずる沢地君江に薦められて、辿りついたところの堺雅人演ずる古美門研介は、法曹界の嫌われ者であり、しかし同時に敏腕弁護士。・・・この2人が、コンビを組んで冤罪青年の無罪を証明すべく、巻き返しを図ってゆく訳だが・・・。

いやぁ、面白かったっす。最初は、マスコミ扇動に動いている二人が、やがて本来の弁護活動で勝ちに至る様、そして驚くべきどんでん返し・・・。

最後に、ショックを受けたガッキーが、「何を信じればいいのか」と聞くと、返す堺雅人の科白がいい。「自分で探せ!」

そう、別に法廷に正義はない。弁護士とは、報酬を貰って被告の弁護をするプロフェッショナルである。・・・その職業の、いや世間の皮肉を、このドラマはあますところなく描いている。・・・真に大人のドラマなのである。

この2人の、爽やかとは言い難いが、実は真摯な「プロ」に対して、生瀬勝久小池栄子が、「いわゆる世間の俗な大人」コンビを組んでいるのも、実に対照的で面白い。・・・あの里見浩太郎が、堺雅人のお目付(?)役で出ているのも愉快である。

本物のおぼっちゃま、しかし決して甘くはない男が似合う堺雅人。・・・まじカッコいいです。