2012-01-01から1年間の記事一覧

結婚は天国か?

たまぁに読んでいるケイクス。・・・あまり紹介すると、ネタバレになってしまうのだが、今回林真理子の「ワンス・ア・イヤー」(というより他のいくつかの作品も含む)の、書評を読んで唸ってしまった。 曰く、「彼女は復讐ともいえる結婚で、社会の無名の人…

幸せです

若いころはいろいろ遊びました 幸せです 捨てた女もたくさんいました 幸せです 会社は一流企業で部長です 幸せです 妻は従順で料理がうまいです 幸せです 要領はいいほうです 幸せです どうですか? 冷たいビールをもう一杯

正しい甘え方の必要性

これは、私が勝手に思ったことなので興味のない方はスルーしてください。 よく、心の病気の人間に対して「甘えている」という言葉が使われるが、この言葉に対する違和感を、どう言語表現したらいいのかよくわからなかった。 実際は。 むしろ、「甘え方がよく…

集金人

うろこ雲が綺麗だった その晩に 安納いもをふかしていると ふとチャイムがけたたましく鳴った うっかり 返事をしてしまったら NHKです 受信料が未払いですよと言う 仕方なく 男の端末機を見ると 二万三千四百八十円と表記してある 家は 障害年金で一人暮…

無責任な掛け声

とうとう喘息になってしまった。原因は過労である。 正直、周囲の人を恨んでも仕方がないのだが、ここまで自分が追い詰められたのは「やればできる」という周りの無責任な掛け声に乗っかったせいが大きいと思っている。 今もかなり呼吸が苦しいのだが、それ…

ニッポンの美学

私が過去つき合った男性に、割と多いパターンだったが、要するに「彼」には父親がいない。いても、幼い「彼」を殴るとかして失踪するか、自死している。母親とは言えば、しっかり者で「彼」をよく可愛がっていて「彼」はものすごいマザコンである。 こういう…

やれやれな受賞

ノーベル文学賞の「中国行き」が決定した。 詳しい感想は省くが、私の所感は「ああ、日本人ってもう世界の文学的文脈では悪役になったのね」の、一言に尽きる。 それにしても、村上春樹は一種呪われた作家になりつつある気がする。・・・実は、「1Q84」…

おかん殺し

親子の和解、というのはひとつのドラマになる。・・・特に日本の小説のテーマには多いように思う。 しかし。 「和解」ってしなくちゃいけないもんなんだろうか? 私は現在、母親との和解、どころか接触自体をドクターからもカウンセラーからもきつく止められ…

さらば愛しきゲドよ

・・・長らくお世話になったブロガーさんはいろいろいるが、仮にその人の名はゲドとしておこう。 ゲドの主張は、(頭の悪い私にはよく飲みこめていないようなところもあるが)要するに、「日本国憲法の精神を守ろう」というようなところじゃないかとぼんやり…

エロとは何か

とある、尊敬するブロガーのブログの記事のコメントで、めちゃんこ面白かったもの。以下コピペ。 インセストタブー的なエロというのは、おそらく洋物エロと和物エロの差異、それにさらにロリ風味みたいなものを加えたような甘美さの世界で、エディプスコンプ…

受け入れられること

私は随分老いたと思う 目の下にうすい皺が出来てきて おなかがずいぶんとたるんできた 誰にでも「かわいい」と言われる歳ではなくなってきた でもあなたは わたしをとても大切にしてくれる 傷つけないように気を配ってくれる あなたのおかげで 私はほんとう…

初めて出会った人

その人は、私のすることを感心して、お世辞でなく褒めた。 ・・・一緒にいると僕は幸せだ、と態度で示してくれた。 その人は、本当に本当に私の存在を大事にしてくれる、初めての人だった。 私はその人がこわかった。 とてもとても幸せだったのでこわかった…

「父」という名の人

それでは、私の「父」という名の人はどうだったのだろう? 「父」は私が嫌いだった。 その人は、いわゆる性的虐待すら、しなかった。・・・ただ、本当に怒ると殴るだけだった。 「性的」に、「父」にとって私は一文の価値もなかった。 「父」はひたすらこう…

愛人

元BFだった人は、別に暴力は振るわなかった。・・・命令するわけでもなかった。 ただ、物事を断定的に言う癖があった。 彼はたぶん、私のつくるご飯と、私と言う女性の肉体が気に入っていただけだった。 ・・・それは恋人と言えば言えたのかも知れないし、…

被災地格差

一昨日の夜(?)であっただろうか。郡山市でやってる、福島復興支援(正式名はよく分からない)コンサートには度肝を抜かれた。 まず、出演者のメンツが半端でない。ドリカム、加山雄三、桑田圭祐、SMAP他(ちょっと見の間に出たメンツ)と言った豪華絢…

生きる

老いるということ マニキュアをした指の皺が気になるということ アイクリームを厚めに塗ること たるんだ腹にコルセットを巻くこと 病むということ 痛む腰を引きずって整形外科へ行くこと 湿布を大事にすること 夜風呂にゆっくりつかって五十肩をいたわること…

梅雨明け

夏のうだるような午後 窓からは非常用の螺旋階段が見える 毎日 この階段の裏に広がる青い空と雲を見てきた 空は曇って ときには雨模様の日もあった でも 必ず一歩一歩 この螺旋階段を昇るようにこれまで歩いてきた たとえ人に憎まれても 疎んじられ裏切られ…

夢うつつ

夜中に、熱を出した。 ・・・もう81の父は、全くあてにはならない。苦しくてたまらないので、救急車を呼んだが、私の意識がはっきりしているのと、近くの良心的な病院が全部満床なので、結局「搬送拒否証」にサインをして、マンションに帰ってきた。セデス…

自殺報道について

最近、いじめによる自殺の報道が多いらしい。私は、あまり見ていないが。・・・見ると、暗澹たる気分になるからだ。 何か、世の中の方向性が違うような気がする。 いじめられっこを、今の世の中はかばわない。それでいて、その子が自殺した途端、特攻隊でも…

こころの病について

こころの病に対して、よく「頑張れ」とか「前向きに」「明るく」と言う意見があって憂鬱になる。 こころの病のつらいところは、ただ理由もなく毎日毎日がつらいことだ。生きているのが楽しくないことだ。・・・自分に価値が感じられないということだ。 それ…

シャボン玉と映画

TVで人気ドラマだった「ホタルノヒカリ」の映画を見に行ってきた。日曜日で、映画館のフロアーには年配のご夫婦や、若いカップルや女性の二人連れなど、いろんな人がいた。私は、最初我慢していたのだけれども、とうとう美味しそうな匂いに負けて、大きな…

頑張ることの功罪

この6月いっぱいで、私は参加していた自助グループを全部やめた。 やめてよかったことの一つは、自傷行為がやめられたこと、もう一つはアダルトチャットが全部やめられたことだった。・・・なんでかよく理由はわからないが、とにかく自助グループをやめた途…

詩の朗読会

日曜日に、友人の詩の朗読会があるというので新秋津まで出掛けた。 マンションを出た時点で小雨が降り始めていた。武蔵野線は、比較的空いていて席に座れた。いつもの電車より窓から見える光景には緑が多かった。ごとんごとんと揺られてついた、新秋津駅から…

夜歩き食べ歩き

日曜日の朝、疲れて昼近くに目が覚めた。何かしないとなぁ、と、ご飯に味噌汁にささみのチーズフライに、千切りキャベツと南瓜の煮たのを作ったけれど、そこで元気が尽きた。…ぼんやり、ネットサーフィンをしているとあっという間に夜が近づいてきた。 普通…

桜色のネイル

梅雨の晴れ間の日曜日。中学時代の友人たちは、自転車レースだ、子供と博物館だとフェイスブックではしゃいでいる。ひとりものの私は、することがないので、剥がれたジェルネイルを塗り直しに街に出ることにした。 美容院にしても、ネイルサロンにしても私は…

天窓

久しぶりに、池袋へ行った。行きに、梅干とじゃこのお握りと、鮭のお握りと小さな唐揚げと卵焼きのセットを買った。それからスクールについて机や椅子を動かして、皆の席を作った。 帰り道に、パン屋に寄って3人でお茶をした。私はレーズンのスコーンとアイ…

自信と自身

わたしはこれまで、自分自身に自信がなかった。 だから、いつも男の人に救いを求めていた。 でも、他人はしょせん他人なのだ。・・・ある他人が全面的に自分を救ってくれることはないのだ。 もちろん、私だって友達は大事だけれども、 でも、他人に依存して…

遠くまで来た

雨の中、赤味噌と片栗粉とピエモンテ・ミントのフリスクを 深夜のスーパーの地下で買って、真っ赤な傘をさしてひとりきりのマンションへと歩く ずいぶん遠くまで来ちゃったな 今はもうない 実家で引きこもっていたころは、赤味噌の値段も、 ひとりぼっちでフ…

夢を見た。 3歳くらいの時だ。私はバスに乗っている。終点についた途端、停留所のお寺の後ろからゴジラがぬっと顔を出した。ゴジラは火を噴いて暴れている。 私は怖くなって走って逃げた。でも、バスに一緒に乗っていた父は、喘息のせいでゆっくりゆっくり…

立夏の雹

雨が降ってきた また雨が降ってきた 私は最近めったに外に出ない だけど ふとさみしくなってあの人にメールをした 「また会にいらっしゃい」とやさしい返事がかえってきた 自分を変えるのはつらいことだ でも 冬の羽毛布団をクリーニングに出そうと 外に出た…