慰安婦問題について。

私が考えるに、慰安婦問題というのは日本という国家が、戦争中の兵士たちによる強姦を公認し、また組織的に大々的に実行してしまったところに最大の問題がある。

どこの戦争であっても、占領地での兵士の女性に対する強姦は、残念ながら起きる。ただし、普通国家はこれを公認しない。あくまでも、個々の兵士の倫理的問題として処理している。

もし、国家が兵士による強姦を公認してしまったら、それはグローバルな問題になって当然である。個々人の責任と、国家の責任は別だからだ。

しかしながら、ここがおそらくは日本人には理解不能な部分なのである。「進め一億火の玉だ!」なのであるから、そこに個人と国家の別は存在しなくて当たり前である。

だが、たとえ話をさせて欲しい。ある学校でいじめがあったとする。それに反撃する場合、加害者個人を普通被害者は訴える。場合によっては、教師や学校自体が訴えられる場合もあるけれども、その際の立証は裁判所に任されるのが普通だと思う。

だけれども、もしもその学校が「いじめ学級」というものを作っていて、そこにいる子どもたちは、他の学級の生徒は行列を作ってそこに行っていくらでもいじめて構わない。ということになったら、これはその学校自体が地域からはじかれない方が変である。

日本は速やかに、慰安婦問題に率直に誠実に対応しないと、世界的信用を失うだけだと私は思う。