これは、想い出の映画なので見返すのがつらかった。玉木宏が孤独系の青年、宮崎あおいが発達障害の病を抱えた少女（と、いうか同い年なのだが）を演じていて、この宮崎あおい演ずる静流がいつも下手な嘘をつく。「私は人よりちょっとオリジナル過ぎるだけな…

誰も知らないけど私は知ってる・・・あなたが気付かずに砂浜につけた足跡あなたの彼女は知らないあなたの母親も知らない私だけが多分知ってるぶきっちょなあなたが知らぬうちに真夜中の海辺に残したぽっかりとした足跡

あなたには分からない体ががくがくする朝膝がふるえる昼心が痛む夜なんでもテキストで分かろうとしないで理屈を頭に詰め込まないでもっともっとフィーリングで感じて男には無理なの・・・？あなたには分からない私の心に打ち込んだ楔の強さ私の体に埋め込ま…

はっきりと口に出して言えたらあなたのやった事知っているとあなたの音読させた本とても傷ついたとあなたの事とてもとても好きだったとあなたの今の彼女私はついてゆけないとあなたの不幸知らなくてとてもとてもとても傷つけたと

お互いにうぬぼれてお互いに何もかも知っていると知り尽くしていると本当は何も見えてなかった一番辛い朝一番辛い夜二人共にしていなかったので・・・ごめんなさいお互いに一生傷つくことになりました誰か彼の悲劇を私の喜劇を救ってくださいこんな筈じゃな…

あなたは言った「人間関係はフィフティ・フィフティだ」と・・・今は本当にそう思う互いに外見や地位に惹かれ知性で分かりあおうとしあまりにたやすく恋に落ちて足元を見ず激しく本質を傷付けあったので男女の間の礼節をお互いに知らなかったので悪い出会い…

わたしはあなたに何が出来たのか・・・本当はひどくシャイで傷つきやすい少年のようなあなたの硝子のこころキーキーと鳴らしただけなのではないかと今はそれが気がかりですもっといい付き合い方はなかったのかしらもっといい別れ方はなかったのかしらわたし…

喫茶店でひとりカフェ・オ・レを飲みながらあなたのコーヒーメーカーで淹れた味とひそかに比べてみる清潔好きなあなたの短い指が淹れた珈琲苦く甘くあなたの背中を思い出す古い本のカビの匂いが混じったどこの本好きのマスターより懐かしく知的な香りがした

まだ一緒にいたい多分あなた歌が下手多分あなたレポートが得意多分あなた模型作りが好きそんなことすらまだあなたの口から確かめていないふたり一緒にいると楽しかったのは私だけだったのでしょうか・・・もっと知りたいあなたのこと充分に知り合ったようで…

辛いけど認めようあなたと私は頭で理解しようとしすぎでかえって相手を見失ったことをもっと最初のようにただフィーリングで一緒にいればよかった傷をなめあう事を恐れず寒い中を背中を暖めていればでも楽しかった・・・あなたの掃除した部屋で共に語り励ま…

あなたと私・・・は良くない出会いでしたお互いがお互いの太陽をつぶしてしまいお互いがお互いに強くあれと願ったあまりにかえって弱さをむき出しにしてついに赦し合う事を得ませんでした共に考えるもの共に愛し合うものであってもついに共に歩むものではあ…

今回はただちょっと運がわるかったの相性のあわない人を好きになってしまったの泣かないで自分きっと分かってくれる人がいるから彼だけが男じゃないから涙をふいていじわるな女友達は無視して冬の空を見上げて歩いて行こう

暖房もつけずさむい部屋をはだしのまま歩くもうすぐＸ’masイヴきっとあなたは来ないこの部屋にはきっと来ないでもクラス会でふと話のあったきれいな指をした彼がいたわ思い出すとほんの少し手のひらが温かいほんの少し足のうらが温かい

教会の懺悔のあとの親睦会はいじめ見栄の張り合い建前と良心偽善に満ちた話し合い弱いもの虐め知らんふり茸のスパゲッティーとコーヒーお世辞気の利かない人達

男っていつも彼女をおさえておきたいのねいろんな人が好きなのね口説いてる時は優しいのねアタックしてる時はジェントルマンなのね狼に変わると冷たくなる意地悪になる高圧的になるヒステリーになるうまくキープできない女にはそ知らぬ顔になる

何故せいいっぱいやった自分を褒めてあげないのですか・・・あなたカッコいいです教科書ふりまわさなくてももし悲しかったらもし悔しかったらいつでも私の胸で泣いてねそんなにイジメないで私そんなに弱くない好き好き大好きあなたいじわるでなければ

あなたも今苦しいでしょう私が可愛くなれないのでお互いに頭で頑張りすぎるので毎日８時半出勤は辛いでしょう終業の後何故隅のエレベーターにすぐ飛び乗るか私には分かった５階の喫煙席で煙草を吸ったあと本屋で漫画を立ち読みしそれから図書館の閲覧席での…

これは孤独な少女と青年の出会いと別れの物語である。横浜に住むリョウ（成海凛子）は、小学校時代のトラウマで、ほとんど親とも友人とも口がきけない。そんな彼女がある日、公園で拾ったおもちゃの携帯からある青年の声がする。彼、椎名（小出恵介）は、長…

大人になるという事がどうしてこんなに辛くけわしく真っ暗闇を一人歩いているようなのかせめて祈ろう価値あるもののためにも無価値なもののためにも自分がこの地球にただ一人あり不安と幸福を分かち合い多くの人に助けられ今しっかりと炎をあげていると信じ…

友よあなたは強い人涙を見せずただひたすらに共に歩きただひたすらに弱きものと生き干し柿を食いあるがままに微笑し父のごとく動せずそういう人にわたしもなりたい

あなたが他の本を読んでいてもあなたが他のＴＶを見ていても気にならないけどあの娘と笑ってると妙に悲しいわ気落ちするわ友達に一杯Ｔｅｌをしてしまうわラスクを沢山食べちゃうわお願いだから目の前でいちゃつかないで隠れて会われるのはもっとイヤだけど…

あなたが私に教えたこと・・・世界の成り立ち海のしぶきと耳鳴り遠い月と地球の距離夜のバーの冷たさ昼の通勤電車の人混み図書館の静寂濃いコーヒーの砂糖の残り喫茶店でのメールの交換みんなみんなあなたが教えてくれた

守ってほしい守ってほしいあなたの満面の笑みで悲劇におちかかっているわたしの事守ってほしい太陽のようなあなた無骨なその手のひらでわたしに世界のこと教えてほしい何も知らない私に・・・苦しい胸のうち分かってほしいあなたの横にいる時が一番落ちつく…

バカねあなたそんなにあくせく一生懸命働いてそんなに教科書どおり物事が進むと思ってそんなに息抜きして昼寝してもうちょっと苦労したらもうちょっと怠けたらもうちょっと優雅にやったらどうよ世の中ってね一生成長するなんていかないものよ全員が希望持て…

あなたはとても頼りがいのある人だった・・のにわたしが頼り方を間違えてしまったようで心配ですあなたの体の事が心配です働きすぎのあなた頑張りすぎのあなた真面目すぎるあなたがいつか燃え尽きてしまわないかと今はそれだけが気がかりですそんなに何もか…

いつもいつもいつも紫煙をくゆらしながらあなたはあの椅子で待っていたただわたしの愚痴を聴くためにただそれだけのためにあの椅子であの椅子であの片すみの椅子で

あなた来てくれない肝心な時に昔は違った・・・いつも泣いているとなだめてくれたのに不平言ってると説教してくれたのに沈んでると散歩に連れ出してくれたのに今は私のケーキむしゃむしゃ食べてる私とお揃いのソックスはいてる私の父と喧嘩してるそれなのに…

口説いちゃってよそこのアナタキスしちゃってよそこのアナタ書類読んでる暇があったらプラモ眺めてる暇があったら人に指図する暇があったら早く早くやっちゃってよＰＣなんか覗いてないでそこのオタクこの間抜け終いには怒るぞこのやろさっさと口説いちゃっ…

川辺の酒場から遠く離れたひっそりとした岸辺の教会であなたに出会いましたあなたはとてもつつましく・・・神にその心を捧げた牧師でした私は一度悪魔に魂を売った女私は黒衣の天使私の心はアルチザンあなたには到底釣り合わない誰かあなたの暖炉の側で編み…

怒鳴るあなたが怒鳴る穏やかな顔から漏れる不満わたしが悪いの・・・？あなたには見えないのですかつい昨日薄幸な女のあなたの愛に酔っていた姿が浴室で震えつつもあなたを求めていた心が私たちお別れした方がいいのではないかしら