これは、想い出の映画なので見返すのがつらかった。
玉木宏が孤独系の青年、宮崎あおいが発達障害の病を抱えた少女(と、いうか同い年なのだが)を演じていて、
この宮崎あおい演ずる静流がいつも下手な嘘をつく。
「私は人よりちょっとオリジナル過ぎるだけなのに」(だっけ?)とかと泣きながら、白いドーナツビスケットをいつも食べている。
玉木宏演ずる誠人は、脇腹にある傷にいつも塗ってある膏薬の匂いが気になって、人と話せない。
そんな二人のSEXレスな同棲生活を淡く画き切った傑作である。
最後に、成長した宮崎あおいがNYで個展を開き、
(ちなみに二人はカメラマン志望、)しかし玉木宏が訪ねていった時には、彼女は無理がたたって亡くなっていた。
そんなどこか胸に突き刺さる映画だった。