聖地

都心を遠く離れた下妻に

あなたの聖地がある・・・

洒落た張りぼての眼鏡店で

あなたがどんなに苦しい戦いを繰り広げているか

私は知っています

いつかあなたの聖地が私の街に変わったら

その時はいつか約束したように

私に一番似会う眼鏡を

あなたの傷だらけの指で誂えて欲しい

その時わたしの横に誰がいるか

それはわたしの自由です

もっともっと話したい事が沢山あったのに

あなたはガラス窓を蹴破るように

私を突然奪って忽然と消えた