2009-07-24から1日間の記事一覧

ロックンロール・ウィドウ〜「嫌われ松子の一生」

珠玉作「下妻物語」の中島哲也監督の真骨頂を見せた作品である。 これは、今流行の恋愛依存症の女の一生を画いた映画であるが、ここに出てくる男達がとにかく酷い。特に準主役の二人がひどい。 まずは瑛太。一人二役なのだが、松子が夢中になる文学青年を片…

21世紀少年

21世紀少年は 未来の夢は東京で独身貴族になって洋服を買いあさることだと 21世紀少年のロックは T.REXじゃなくてミスチルで 21世紀少年の恋愛は 愛とは夢の欠片だとあほかお前は 教会であやまちを犯し 罪を処女になすりつけ 今度はその当の女と…

勝手にしやがれ

勝手にしやがれ こわいこわいママの気に入ったお嫁さん見つけて 勝手にしやがれ 田舎の豪奢な張りぼての帝国で踏ん反り返るあなた 勝手にしやがれ Myレットバトラー 可愛いスカーレットを実の父親の元に置き去りにして 勝手に戦争に出かけちゃう馬鹿 いつ…

引きこもり

ずっと親に生首を取られて 閉じ込められていた狭い部屋 パソコンだけが世界に通じる窓だった そこでずっとロック聴いてた・・・詩を書いてた 私たち仲間でしょ たとえ遠く離れていても 今も二人して 社会に参加しつつ互いの存在に脅えて 冷酷な支配者の間違…

ママとロッテリア

姦った女は 全部あんたの言う事聞くと思ったら大間違いよ ホテル代もラーメン屋も割り勘のくせに 家計簿つけてると立ち直るくせに ママとロッテリア行ってるくせに なにが男の法律よ あんたにあげる予定のチョコレートなんて とっくの昔に別の人にあげちゃっ…

つらい

いつもあなたは辛そうに 教会の床にうずくまってた 皆を手伝おうともせずに ビッグブックを読もうともせずに ただ人のぬくもりが欲しくてあそこへ来ていた 回復の何たるかも知らず ハイヤーパワーを理解しようともせず そんなあなたの姿が今つらいです 私は…

時代遅れのCOWBOY

基本的に坊やのあなたには まだ分かっていない 世の中は金だけでは動かないという事が たとえ資本主義の世の中でも 大切なのは人のこころ 何故そこでAAが生まれたのか あれはアメリカの恥の歴史だと 私にミーティングを紹介した人が言っていました あなた…

白いマーチ

白マーチで私の住む街に現れたあなたは 王子様と呼ぶには程遠かった ならず者が箱入り娘を 荒野の宿に連れ込むが如くに わたしを繁華街のブテイックホテルに連れ込み 突然に処女を奪った 雨の日の昼下がりの忽然とした出来事 あなたはお釣りの出ない自動販売…

聖地

都心を遠く離れた下妻に あなたの聖地がある・・・ 洒落た張りぼての眼鏡店で あなたがどんなに苦しい戦いを繰り広げているか 私は知っています いつかあなたの聖地が私の街に変わったら その時はいつか約束したように 私に一番似会う眼鏡を あなたの傷だら…

いい人

聡明で人の悩みを我が事として受け止め たとえつましくとも質素で石鹸の匂いのする服を着て 自らの力の無さを無言で恥じている そんな男性に出会いました その人は 愛とは嘘の欠片とは決して言わない 無言で教会に尽くし 自らのハイヤーパワーに驕る事も無く…

コンドルは飛び立った

鷹は飛び立った 蟲から蝶、さらには鷹の中でも禿鷹に変身して 心の鍵を固く閉ざしたまま どこまで孤独なシャドーボクシングを続けてゆくのか その恵まれた詩才すらあっさりと捨てて・・・ はるかな虚空に向かって どれだけの世間の富を得るのか どれだけの世…

ハードボイルド

「無精髭の俺とヤれるなんてそうはないぜ」と決めたあなたが 本当はママの作ったお菓子食べたくて 仕方ないの私知ってる・・・ もどかしげに首にキスの嵐を降らせてきたあなたが その私の喉元を自分の飼い猫のように プレゼントしたチョーカーで飾りたいのも…

似合わないもの

あなたとわたしに ネックレスとチョコレートなんて似合わない 二人にしっくりくるのは 図書館と映画といい音楽と 古びたホテルのゆるやかな情事と 洒落たピロートークとあなたの高価な眼鏡と私の上等な香水 ただそれだけ 普通に考えようね 文学青年と文学女…

ラスト・プレゼント

あなたにまだ渡していないものがある もはや25才にして青年の面影を失ったあなたに 年老いたわたしが その肉体でもなく その精神でもなく まだ手渡せるものがある すっかりしたたかなおやじになったあなたに ロックを卒業したあなたに ゴキブリみたいな男…

幸せは二人で

幸せは自分でつかむものじゃない 二人でつかむものなのに どうしていつも 一人でラケット振り回しているの どうしてもう ミーティングに出てこないの わたしの事を思ってならやめて あなたがいない集まりなんて 面白くもなんともない わたしが知らん振りでき…

嫌われっこ

嫌われっこの私を X’masイブに誘って あなたは胡麻味噌ベジタブルボウルをおごってくれた それから一緒に映画を見てくれた 半額だったけど 憧れのシティホテルに連れて行ってくれた 乱暴だったけど 嫌われっこの私を抱いてくれた それだけで十分です わたし…

もしゃもしゃスパイク

あなたのもしゃもしゃの髪が好きだった あなたのジャケットが好きだった ずっと引きこもっていた頃に見ていたアニメーション スパイク・スピーゲルそっくりの あなたに出会って ずっとずっと一緒に居たかったのに ずっとずっとあなたを抱きしめていたかった…

ストロベリーミルフィーユクランチ

あなた自身など 本当は欲しくなかった あなたともっと笑いながらお茶したかった あなたのために髪を切ったのに あなたのためにストロベリーミルフィーユクランチをvalentinedayに作りたかったのに whitedayに あなたが選んでくれるペンダントを首元に飾りた…

プロポーズの嘘

痛みを知った人間を忘れないという プロポーズの言葉はどこへ行ったのか・・・ いつのまにか貴方 人を踏みしだく人間に成り果てているじゃない 教会を忘れ 恩人を忘れて 出世欲に取り付かれたただのつまらない男 そんな男の 金でなく心についてくる女がいた…

サ・イ・テ・イ

抱いた女を警察に訴えるなんて サイテイ 突っ込んだだけで舐めることも知らないなんて サイテイ キスも愛撫も言葉攻めも下手くそで サイテイ SEXは知ってても愛を知らない男なのね可哀想な坊や せいぜい一人で生きていきなさい サイテイサイテイサイテイ

男の法律

男の法律なんてくだらない 今まで寝た女達から教わった知恵を さぞ自分のものであるかのように 勝手に振り回しているだけじゃない プレゼントの一つもしなかった女から ただでヴァージンを取り上げて あっさり捨てるとは そんな男に引っかかる私も地に落ちた…

どこが優しいの

あなたのどこが優しいの SEXは乱暴なだけ 女は抱くだけ ラーメンは一人で啜るだけ 私のために宝石を買いたかったというのも 別れる口実の出まかせなんじゃないの・・・? 傾きかかった旧家の女からは 地べたから這い上がる知恵だけを学ぶ事を いつのまに…

気障で固めた

気障で固めたヤな男 口先三寸で女を釣って ホテル代をケチってすぐ逃げられて 取り得は頭とずるがしこさだけ 覚えておいでお礼はするわよ この文学青年上がりのプレイボーイ 上昇志向に上手く乗っかったつもりでしょうが まだまだ女を知らないわね その内飛…

第三の顔

半ば狂いかけていた私を救ったのは あなたの第三の顔だった それは練達したカウンセラーとしての冷静な表情 それまで気づかなかった 詩人であり会社員であるあなたが同時に優れた臨床心理士であった事を 思い出して脳裏に浮かべると どのカウンセラーのネク…

鷹と黒猫

グッチの眼鏡の奥に隠された鷹の目 ごろごろ寝てる黒猫の私は知ってる あなたは乱暴に全てを剥ぎ取って ベッドの上で挑戦的にあの目でわたしを見た それから強引にアレを入れてきた わたしはのた打ち回りながら いつしかあなた自身が欲しくなっていた おどけ…