「木更津キャッツアイ・日本シリーズ」を見た。もちろん、（？）塚本高史目当てである。・・・やっぱり、ＴＶシリーズを見ていないので、話が何がなんだか訳分からなかったが、衝撃だったのは、あのパツキンの、コンプレックスの塊みたいなアニ（塚本高史）が、何と３０年後には岩本了になる、という宮藤官九朗のおそるべき想像力である。
劇中では、単なるパンチパーマのおやじとして出てくるので、気がつかない人も多いだろうが、岩本了と言えば、知る人ぞ知る、日本屈指の劇作家・演出家・俳優・そして映画監督である。
一番カッコいいぶっさん（岡田准一）は、３０年経っても、未だピザ宅配のあんちゃんであるというのに。塚本高史のどこに、そこまでの未来を予見したのか・・・と考えると、いささかファンの贔屓の引き倒しと言うか、考えすぎと言う気もするが。
・・・実は、「ＴＨＥ３名様」でも、ファッションセンスは最悪ながら、何故か一番大物格を漂わせていた塚本高史。・・・こういう男は、年上の女だったら、絶対キープしておくべきチンピラだったんだなぁ、と今更ながらに痛感。絶対に渋いインテリ男に育つタイプだったのだ。（腹は出てしまっているが。）う〜む、実に我ながら、男を見る目がまだまだだったなと、宮藤官九朗に脱帽である。
ちなみに、少々話がずれるが、人に薦められた「ＴＨＥ３名様」は滅茶苦茶面白かったです。ファミレスで、佐藤隆太と岡田義徳と塚本高史が、青春のくだを巻いている、というだけの作品だが、ものすごく面白かった。・・・地方の若者の青春ってこんなもんでしょうか。こちらも必見。レンタルＤＶＤ店には必ずある筈。
