会議

「困ったことだ」
「うむ、困ったことだ」
「彼らは、自分で何でもできる気になってい
る・・・まるで、我々と同じように」
「うむ」
「出来ないからこその、彼らだったのに・・
・。どうやら、我々の『教育』を、真に受け
たようだ。」
リーダーが、嘆息する。
「これほど、馬鹿で、幼稚で、己をわきまえ
ない奴らだったとは・・・。可哀相だが、も
う1度、叩き潰すしかなさそうだ」
「そうだ」
「その通りだ」
いくつか、同意の声があがった。
「折角、楽園に住まわせておいたと言うのに
・・・。何という、愚かな輩だろう」

・・・林檎を食べたアダムとイブに対する、
神様のお話。