天下無敵のバカップル〜「佐々木夫妻の仁義無き戦い」

この作品、めっちゃ面白かったので、レンタルDVDが出たら、それでよく見直してからレビューを書こうと思っていたら、いつまでたっても近所のDVD屋に出てこない。そんでもって、曖昧な記憶だけで書いていますが、そこんとこよろしく。

佐々木夫妻(稲垣吾郎小雪)は、弁護士夫妻である。しかし、この小雪演ずる妻がいわゆる「片付けられない女」で、しかも何かと言うと、夫・稲垣に暴力を振るう悪妻である。・・・にも、関らず。当然、二人はもめてばかりいるのだが、夫は妻に首ったけ。

ドラマの最後で、毎週毎週、二人は仲直りするやと思いきや、また喧嘩に突入。最後には、裁判沙汰にまでなるが、そこで二人は互いの愛(!?)を確かめ合って、最終的には家事&子育ては全部夫がやって、ハッピーエンドという嘘のような本当の設定であった。

・・・特に。感動的だったのは、二人が喧嘩しながらラマーズ法(だったっけ?)で出産して、涙ながらに子供に名前をつけるシーンですね。・・・ここまで来ると、「夫婦喧嘩は犬も食わない」ではなく、「天下無敵のバカップル」と言って過言ではないだろう。

実はわたくし。この小雪さんに似てます、はい。すごく理屈っぽくて、パートナーを言葉の暴力でよく殴る。よって、この稲垣演ずる夫は理想のタイプではある。・・・しかし、あいにくとんでもないお姑さんがついている。(・・・これも、自分の今までの恋愛体験によくあるパターンであった。)

なんか、こういう男って、自分のしっかりし過ぎたお母さんの代りに、奔放な妻を求めて、世話を焼く事に生きがいを感じるらしいんだな。

で、法律用語が当然のように頻出するのだが、中でも笑えたのが、小雪さんが初めて、ベビーのために編み物をし始めた時、稲垣が感激して、「君、今編み物と言う行為をしているんだね!」とか何とか叫ぶシーンである。・・・・こういう言われ方、私もよくするので非常に分かります。(笑)理屈の応酬で愛を確かめ合うっつんですか。

だんだん、のろけっぽくなってきてアホらしい人もいると思うので、この辺で打ち止めにしますが。あるいは、インテリ夫妻のある種の典型パターンなのかも知れませんね。ああ、やっぱりネットレンタルでもう一度見たいなぁ。