DVと革命とSEXと小説と〜「1Q84」

いやぁ、村上春樹久々の大ヒットです。

ダンス・ダンス・ダンス」以来、何かばったり読まなくなっていた村上春樹であるが。いやはや、筆力衰えるどころか、ますます凄まじいですね。・・・話題作「1Q84」まだ、前編の半分しか読んでおりませんが、そんな衝撃を受けました。

あんまり、ここで書くとネタバレになってしまいますが。・・・先日、レビューした「ラスト・フレンズ」なんて、もうやっぱり阿呆らしくて。TVって、人間を「バカ」に改造するもんなんだなと、改めて思いました。

そして、「宗教」なるものの意味についても、改めて深く深く感じ入りました。・・・人間にとって、必要不可欠であると同時に、(本内の言葉を正確に借りれば、)それは「脳味噌の纏足」だと。

こりゃまいったね。正直、これで村上春樹が、ノーベル賞を取れなかったら、嘘やと思いました。・・・ここまで、今、書ききれる作家が、あと日本いや、世界のどこにいるだろうね。つくづく、村上春樹は、学生運動というものの意味を、それだけ深く受け止めているんだな〜、と思いました。

気を取り直して書くと。この主人公「青豆」なる女性は、(私は、全然スポーツが不得意ではありますが)少なからず、自分とダブります。・・・逆に言うと、「村上春樹、あんた女性が書けたのね!」とゆう感じでもある。

そして、天吾なる男性像は、まだはっきりしませんが、ふかえりちゃんの存在感も、まっこと面白いです。

しかしまぁ、これはあくまでも「今のところ」の感想なので。ヘンな結末になったら許さんぞ、おんどりゃあ、という感じでもありますねぇ。・・・それほど、危険と言うか危うい小説です。「夜光の階段」(見てませんが・・・)なんて、これに比べると、やっぱり漫画チックなんじゃないかなぁ。

1Q84」。映画にはなるかも知れないけど、お茶の間はこりゃまず無理だね。・・・「小説」とゆうのは、どこまで行っても「反体制」なのであって。などと、考えさせられた一瞬でした。あ〜、疲れたけど、仕事休んででも全部読んじゃいそう。