女性としてのプライド〜「At Seventeen」

私は、多分、女性として自己評価が低かった。・・・と言うか、自分をちゃんと売る段取りと言うのを全然知らなかった。

男の人と付き合う時、「付き合う」と約束してから付き合わないと、安い女性扱いされる。男は図々しいから、こっちが可愛く「奢ってね」と言わなきゃ奢らない。彼がペンダント売り場にいたら、嬉しそうに「こんなの欲しいな」と素直に言うのが賢い。・・・一人暮らしの家に、軽々しく呼ぶと、都合のいい女になるからいけない。

私はそう言う事が全然できなかった。・・・頭が悪いのか、それともそういう風に父親に可愛がられてこなかったのだろう。

だけど。

私には、それが出来ないだけの心の傷と言うものがあったのだ。

私は、だんだん疲れてきた。・・・もともと低い自己評価を、カウンセリングだけでUPさせるのは無理なのだ。不器用でも、やることが馬鹿でも、軽蔑しない人がいて、受け入れられて本当の自尊心はついてくるものなのだ。

でも世間はそんなに甘くない。

・・・彼は、頭がよくて苦労もしていた。だから私がバタード・ウーマンだと言う事は分かっていて、特に私をそれで軽蔑した態度を取った訳ではない。だけども、そう言う人は噛み砕いて言えば、もっと自分を高く売る段取りを知っている人、というか、普通に言えば「ちゃんとしたお嬢様」に走るのだ。

そういう人に魅力を感じるのだ。

私は今本当に疲れている。