2012-08-15 初めて出会った人 飛翔するとき その人は、私のすることを感心して、お世辞でなく褒めた。 ・・・一緒にいると僕は幸せだ、と態度で示してくれた。 その人は、本当に本当に私の存在を大事にしてくれる、初めての人だった。 私はその人がこわかった。 とてもとても幸せだったのでこわかった。 いつか去って行ってほしいと本当に思った。・・・その前に、嫌われるのがこわかったからだ。 その人は、ほんとうにある日ふっと姿を消した。 私は泣いた。 生まれて初めて激しく泣いた。 その人は、私を裏切ったのではない。・・・ただ病に倒れたのだ。