正しい甘え方の必要性

これは、私が勝手に思ったことなので興味のない方はスルーしてください。

よく、心の病気の人間に対して「甘えている」という言葉が使われるが、この言葉に対する違和感を、どう言語表現したらいいのかよくわからなかった。

実際は。

むしろ、「甘え方がよくわからない人たち」というか、もっと言えば「幼いころから、両親の子どもに対する甘えを背負ってきた人たち」に思えるのである。

こう書いてもピンとこない人も多いかも知れないが、要するに子どもを虐待したりネグレクトするというのは親の子どもに対する「甘え」である。まっとうな親と言うのは、そういう自分の感情を克己して、子どもの揺れる感情をそのままに受け入れるものだと思う。

ところが、親の気分次第で育てられた子どもというのは、他人の甘えの受け入れ方は知っていても、自分がどう他人に甘えたらいいのか知らない。

だから、病気を治すには「甘えるな」と叩くより、まず正しい普通の「甘え方」を、病人に教える方が先だと私は思うのである。

しかし、実際にはこういう子供たちは、「依存症」の人の格好の餌食になる。無制限に、他人に「甘えたい」人の気分だけはよく幼いころからわかっているからである。こうしてDV等の関係性が出来上がるのではないかと、私は考えている。

だから。

心の病気の人は、人をこわがらずに、むしろ安全な人(危険な人に甘えてはならないが・・・)には存分に甘えた方がいいと私は思う。