3.11とブログとカネとミネルバの梟と。

最近思うのだが、ブログ界が低調である。・・・特に3.11以来。

要するに、本当の意味で「不透明な時代」が到来しているのだろう。東京大震災は起きるかも知らんし、原発はもう1個くらい爆発するかも知らんし、(あまり考えたくないけど、)富士山も噴火するかも知れない。誰が悪いのかは凡人にはわからない。先は見えない。

要するに、「まとまった意見」というものを、素人がネットで気軽に発信することが、とてもむつかしい時代になったと思う。・・・だから、皆「つぶやき」であるツイッターに逃げたり、「仲良し」であるフェイスブックで集ったりするように変化してきたのだろう。

そんな中で、私が今注目しているのが有料コンテンツ「ケイクス」である。

やまもといちろう氏(言うも野暮だが元・切込隊長)の結婚と結婚後の話は、号泣なくして読めなかったし、最近「考える生き方」を上梓したfinalvent氏の「新しい『古典』を読む」は、おおおと三度四度、読み返すたびに思うほど興味深い。

要するに。

逆に言うと、今金を払わないで読めるコンテンツと言うものが心底面白くない。(注・自分の文章含む、である。)

ミネルバの梟は夜はばたく」と昔の人は言ったが、要するに今やっと、金を払って読むに値する芸術とか評論と言うものが、ネットでも花開きつつあるのかも知れない。

http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20130225/1361754766