つまらない女〜「ナチュラル・ウーマン」

回復とは、つまらない人間になる事かと思っていた時期があった。

恋は楽しい。・・・アディクションは楽しい、面白い。そう感じていた時期もあった。

でも。

慣れて来ると、段々しらふの生き方の方が、楽だし心地よくなってくるものなのである。

もちろん。

私は、基本的に勤勉な人間とは言い難い。・・・すぐ疲れて寝込むし、毎日3食作って昼寝するのも、苦しいほどである。

それでも、やっぱり洗濯は毎日する方が気持ちがいいし、何と言っても、あの、「依存」している時につきまとう、「これでもまだ足りない。まだ何か足りない」という、何とも言えないいやな焦りと言うか、不満に追いかけられないのがいい。

昔の私は、いつも頑張っていた。自分以外の、何かになるために頑張っていた。・・・それは、意外に地滑りのように楽な頑張りだったのだ、と最近気づいた。

例えば、服にしても、本当に自分の入りたい店で買ったことがなかった。・・・いつも、「こうあるべき」な自分の姿を想定して、憧れの服を買っていた気がする。

今、自分自身を発見するために、頑張るようになった。服は、本当に好きな店で買う。・・・詩は、本当に生き方を尊敬できる師につく。・・・それは相当きついことなので、休息も取るようになった。

人生って。・・・何だか私には、まだよく分かっていない。このまま、所謂「面白い女」には、なれないで過ごすのかも知れない。

それでも、自分の、本当に好きな、愛する自然な生き方をするのが一番だと思うのだ。