こころの病について

こころの病に対して、よく「頑張れ」とか「前向きに」「明るく」と言う意見があって憂鬱になる。

こころの病のつらいところは、ただ理由もなく毎日毎日がつらいことだ。生きているのが楽しくないことだ。・・・自分に価値が感じられないということだ。

それを、「前向きに対処しろ」というのは治療になっていない。・・・それは、足をくじいた人に、何の手当てもせず「筋トレしろ」と言っているのと同じだ。

もっと言えば。

こころの病に、本当に必要なのは、根性でも長期間の静養でも、薬でも認知療法でもない。

必要なのは、誰かがその人の人生に、存在自体に真の意味での愛情と責任を持つことだ。

・・・それなくして、心の病は決して完治しない。