最近、いじめによる自殺の報道が多いらしい。私は、あまり見ていないが。・・・見ると、暗澹たる気分になるからだ。
何か、世の中の方向性が違うような気がする。
いじめられっこを、今の世の中はかばわない。それでいて、その子が自殺した途端、特攻隊でも出たかのように、「自殺するほど苦しかったんだから」と、まるで勇気を褒め称えるかのような報道がなされる。
私だったら。
自分が絶望して、灰になって無になった後、誰かに仇を取ってもらっても別に嬉しくないと思う。生きている間に、誰かにわかってほしいと心底思う。
連日の自殺報道には、何か「弱いものは死ね、強くなれ」というような示唆のようなものを、正直感じる。
必要なのは。
・・・弱さを鍛えて強くすることではなく、自殺にいたる勇気を称賛することでもなく、ただ弱いものを排除しない、いじめられっこに生きている間に、手を差し伸べることではないのかといつも思う。