無責任な掛け声

とうとう喘息になってしまった。原因は過労である。

正直、周囲の人を恨んでも仕方がないのだが、ここまで自分が追い詰められたのは「やればできる」という周りの無責任な掛け声に乗っかったせいが大きいと思っている。

今もかなり呼吸が苦しいのだが、それはそうだろう。15年以上、多量の投薬を受けて弱り切った体に、抗不安剤と言う(中身は覚せい剤と要するに同一な)ものを飲んでは飲んでは頑張り続ければ、誰だって倒れるだろう。

それを。

人のリアルの生活をよくも知らないのに、「あなたは経済的に恵まれているから就労しない、やればできるはず」とか、「普通の主婦は夫のために三食作っている、あなただってやればできる」とか。

周囲の、就労支援所のスタッフやケアヘルパーさんたちは、面白そうに私に掛け声をかけるけれども、無責任なことを言うのはもうやめてほしいと思う。

私が欲しているのは、助けてくれる人だ。「自立したいでしょ?」と、もう言わないでほしい。

人に自立を進めることが社会人としての「責任」だともし本気で思っているならば、その人はよほどの子どもか、もしくはものがわかっていないのだと思う。