2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

いい人

聡明で人の悩みを我が事として受け止め たとえつましくとも質素で石鹸の匂いのする服を着て 自らの力の無さを無言で恥じている そんな男性に出会いました その人は 愛とは嘘の欠片とは決して言わない 無言で教会に尽くし 自らのハイヤーパワーに驕る事も無く…

コンドルは飛び立った

鷹は飛び立った 蟲から蝶、さらには鷹の中でも禿鷹に変身して 心の鍵を固く閉ざしたまま どこまで孤独なシャドーボクシングを続けてゆくのか その恵まれた詩才すらあっさりと捨てて・・・ はるかな虚空に向かって どれだけの世間の富を得るのか どれだけの世…

ハードボイルド

「無精髭の俺とヤれるなんてそうはないぜ」と決めたあなたが 本当はママの作ったお菓子食べたくて 仕方ないの私知ってる・・・ もどかしげに首にキスの嵐を降らせてきたあなたが その私の喉元を自分の飼い猫のように プレゼントしたチョーカーで飾りたいのも…

似合わないもの

あなたとわたしに ネックレスとチョコレートなんて似合わない 二人にしっくりくるのは 図書館と映画といい音楽と 古びたホテルのゆるやかな情事と 洒落たピロートークとあなたの高価な眼鏡と私の上等な香水 ただそれだけ 普通に考えようね 文学青年と文学女…

ラスト・プレゼント

あなたにまだ渡していないものがある もはや25才にして青年の面影を失ったあなたに 年老いたわたしが その肉体でもなく その精神でもなく まだ手渡せるものがある すっかりしたたかなおやじになったあなたに ロックを卒業したあなたに ゴキブリみたいな男…

幸せは二人で

幸せは自分でつかむものじゃない 二人でつかむものなのに どうしていつも 一人でラケット振り回しているの どうしてもう ミーティングに出てこないの わたしの事を思ってならやめて あなたがいない集まりなんて 面白くもなんともない わたしが知らん振りでき…

嫌われっこ

嫌われっこの私を X’masイブに誘って あなたは胡麻味噌ベジタブルボウルをおごってくれた それから一緒に映画を見てくれた 半額だったけど 憧れのシティホテルに連れて行ってくれた 乱暴だったけど 嫌われっこの私を抱いてくれた それだけで十分です わたし…

もしゃもしゃスパイク

あなたのもしゃもしゃの髪が好きだった あなたのジャケットが好きだった ずっと引きこもっていた頃に見ていたアニメーション スパイク・スピーゲルそっくりの あなたに出会って ずっとずっと一緒に居たかったのに ずっとずっとあなたを抱きしめていたかった…

ストロベリーミルフィーユクランチ

あなた自身など 本当は欲しくなかった あなたともっと笑いながらお茶したかった あなたのために髪を切ったのに あなたのためにストロベリーミルフィーユクランチをvalentinedayに作りたかったのに whitedayに あなたが選んでくれるペンダントを首元に飾りた…

プロポーズの嘘

痛みを知った人間を忘れないという プロポーズの言葉はどこへ行ったのか・・・ いつのまにか貴方 人を踏みしだく人間に成り果てているじゃない 教会を忘れ 恩人を忘れて 出世欲に取り付かれたただのつまらない男 そんな男の 金でなく心についてくる女がいた…

サ・イ・テ・イ

抱いた女を警察に訴えるなんて サイテイ 突っ込んだだけで舐めることも知らないなんて サイテイ キスも愛撫も言葉攻めも下手くそで サイテイ SEXは知ってても愛を知らない男なのね可哀想な坊や せいぜい一人で生きていきなさい サイテイサイテイサイテイ

男の法律

男の法律なんてくだらない 今まで寝た女達から教わった知恵を さぞ自分のものであるかのように 勝手に振り回しているだけじゃない プレゼントの一つもしなかった女から ただでヴァージンを取り上げて あっさり捨てるとは そんな男に引っかかる私も地に落ちた…

どこが優しいの

あなたのどこが優しいの SEXは乱暴なだけ 女は抱くだけ ラーメンは一人で啜るだけ 私のために宝石を買いたかったというのも 別れる口実の出まかせなんじゃないの・・・? 傾きかかった旧家の女からは 地べたから這い上がる知恵だけを学ぶ事を いつのまに…

気障で固めた

気障で固めたヤな男 口先三寸で女を釣って ホテル代をケチってすぐ逃げられて 取り得は頭とずるがしこさだけ 覚えておいでお礼はするわよ この文学青年上がりのプレイボーイ 上昇志向に上手く乗っかったつもりでしょうが まだまだ女を知らないわね その内飛…

第三の顔

半ば狂いかけていた私を救ったのは あなたの第三の顔だった それは練達したカウンセラーとしての冷静な表情 それまで気づかなかった 詩人であり会社員であるあなたが同時に優れた臨床心理士であった事を 思い出して脳裏に浮かべると どのカウンセラーのネク…

鷹と黒猫

グッチの眼鏡の奥に隠された鷹の目 ごろごろ寝てる黒猫の私は知ってる あなたは乱暴に全てを剥ぎ取って ベッドの上で挑戦的にあの目でわたしを見た それから強引にアレを入れてきた わたしはのた打ち回りながら いつしかあなた自身が欲しくなっていた おどけ…

Mr.childrenの夜

あなたは私の泣き言の電話を仕事だと8分で切った 処女をなくした夜 低いヴォリュームで 一人の部屋で聞くMr.children 銀色の時計とサファイアの耳飾りと指輪 ついに貴方が外してくれなかった それからシャワーで私の血まみれのあそこを洗おうか…

インテリジェント

GUCCIの眼鏡を掛けたあなたは 事が終わった後 血のついたシーツを無造作に丸めて ラーメンくらい自分で食えと言って 神聖なコインを机の引き出しに入れて わたしの我が儘を心理学でやわらかくいなして でもその後携帯で熱烈で辛そうな詩を送ってくれた …

男には分からない

男には分からない ロストヴァージンの哀しさなんか 何もかも終わった後 慌てて貴方の気持ちを傷付けたけど 私には到底出来ないやり口で 小奇麗なホテルと渋いラーメン屋とキスつきのドライブをくれた貴方 でも肝心なところ 分かっているのかすっとぼけている…

ポーカーフェイス

ポーカーフェイスの貴方は 私の処女を無造作な仕草で奪った ものすごいテクニックであっけなく だけどあなたの精一杯の優しさは 私のあげた翡翠色の石鹸を お守り代わりに本当に持ち歩いてて 私の好物だったフィナンシェを職場で喰うと言って 私のプレゼント…

雨のホテル

雨のホテルで あなたは私を奪いました その後私の胸に 子供のように顔をうずめていたあなた 私が濡れた髪を乾かすあいだ ミスチルのDVDに見入っていたあなた それから暗い道をどこまでも走って 鰹節のかかったラーメンを食べました あなたは家の近くまで…

今日一日

ものすごく大切なものなにか無くしてなにか得て普通のお洒落して当たり前に料理してあなたに尽くして毎日あなたの事考えてもし捨てられたらすぐ次の彼の事考えてそんな生き方悪くないと思います毎日毎日ファッション雑誌読んで男の子の事考えて着飾ってふっ…

cracker boy & flapper

ばいばい cracker boyできそこない flapperキライになったら捨てていいよすぐ爆発するあなたすぐばたつくあたし捨てていいよばいばい寂しかった2人

shock

ショックでした 男の人があんなに逞しくて 大きくて乱暴だなんて ショックでした あなたは私を赤ちゃんだといった まだまだ教え甲斐があると ショックでした それなのに もう一度もう一度あなたに逢いたい 500mlの紅茶のボトルしか奢ってくれなかったの…

Lover

あなたが好き あなたが好き どんなに乱暴にされても あなたが好き 私が駄々をこねてもちゃんと聴いて 堕とした女には興味がないの・・・? 休憩室でチョコレートフィナンシェ頬張ってるって信じてる 今度は自分でちゃんと作るから Valentineには笑…

眠たい声

いつも眠たそうに優しい声のあなた子守歌を一晩中唄ってくれたあなたは本当は飽和して苦しかったの…?颯爽としてるあなたは本当は自信がないの…?あなたが望むなら何でもしますだから怒らないで

美しい美しい美しい

あなたはやはり傷だらけのキリストその躯が指が心が全て美しいあなたの傷だらけの指に恋をしましたあなたの浅黒い躯に恋をしましたあなたの美しい心に恋をしましたあなたにどんなに苛められても私は平気むしろ嬉しいです…。黒猫がミルクをくれるキリストに恋…

万華鏡

あなたまるで万華鏡暖かいところ冷たいところ優しいところ残酷なところ気障なところ男らしいところ可愛いところまるで万華鏡のように七色にくるくる変わる男の人ってとっても不思議

休日

あなたに堕とされて 体の芯が熱い 苦しい・・・ 一人淫らな妄想に耽る あなたの手 あなたの吐息 あなたの体温 感じる・・・ ベッドの中で一人ひたすら腰を振る あなたが欲しい あなたが欲しい なんて女なのかしら たった二晩で こんな体にさせられたのよ 来て

勘で引き合う男と女 磁石のS極とN極のように互いに… 頭でアサーティブになれればいいと言うものでもない こいつだと思った瞬間に お互いを喰らい尽くせればそれが愛